「何で今のがポイントになったの?」「うちの子、勝ったの?負けたの?」
試合会場でそんな戸惑いを感じたことはありませんか? 柔道の試合は独特のルールや用語があり、初めて観戦する保護者にとっては、わかりにくいことが多いものです。
「ルールを理解していないと応援できないのでは?」と不安になる方もいらっしゃいますが、心配しすぎる必要はありません。
大切なのは“正しく応援すること”と、“柔道を通じた子どもの成長を見守ること”です。
◆柔道の試合ルール、最低限知っておくと安心な4つのこと(2024年以降の最新ルール)
①「一本」「技あり」「有効」「指導」の違い
- 一本(いっぽん):完全勝利。試合終了。背中が畳につき、しっかりとした投げ技や抑え込み20秒、関節技・絞め技による勝利など。
- 技あり:技の評価が高いが一本ではない。2024年現在では「技あり2回=合わせ一本(試合終了)」が継続されています。
- 有効(ゆうこう):2024年よりルールとして一部で再導入。※大会・カテゴリによっては使われていないケースもあるため、所属の道場や大会規定を確認してください。得点にはつながるが、技ありとは違い“合わせ一本”にはなりません。
- 指導(しどう):消極的な行動やルール違反に対して与えられる注意。3回目で「反則負け」となります。
②審判の合図を見てみよう
- 両手を大きく上げる → 一本
- 片手を横に水平に出す → 技あり
- 片手を腰に水平に差し出す→ 有効
スマホで「柔道 審判 合図 最新」などと検索すると、画像付きで確認できます。
③試合時間と延長(GS)について
- 小中学生の試合時間は通常2〜3分(大会ごとに異なる)
- 時間内に勝敗がつかない場合は「ゴールデンスコア(延長戦)」や「旗判定」
- 延長では、最初にポイントを取った方が勝ち。指導でも決着がつきます
◆わからなくても、応援の気持ちは届く
ルールの細かいところは、実は選手本人でさえ覚えるのが大変です。
大切なのは、
- 「よく頑張ってたね」
- 「堂々としててかっこよかったよ」 と、試合を終えた子どもに“努力や姿勢”を伝えること。
勝ち負けだけでなく、「真剣に挑んだ」という事実を認めてあげてください。
◆徐々に覚えれば大丈夫
試合を何度か見ているうちに、自然とルールや流れがわかってきます。
- 周囲の保護者に聞いてみる
- 子どもに説明してもらう(理解も深まる)
- 道場や大会のパンフレットに目を通してみる
焦らず、少しずつ“柔道の世界”を知っていけば大丈夫です。
◆まとめ:ルールを完璧に知らなくても、いい応援はできる
柔道のルールに詳しくなくても、親の応援や見守りは子どもにとって何よりの力になります。
「何もわからないから」と距離を取るのではなく、「わからないなりに楽しんで観よう」という姿勢が、子どもに安心と励ましを届けます。
ぜひ、柔道の“わかる楽しさ”と“伝わる応援”の両方を感じてみてください。
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