「練習中にケガをしてしまって、しばらく柔道ができない…」
そんなとき、焦ったり不安になったりする気持ちは、とてもよくわかります。自分だけ取り残されるような感覚。復帰しても元通りに動けるのかという不安。「またケガをしたらどうしよう」という怖さ。
でも、ケガをした時間の過ごし方次第で、復帰後の柔道が大きく変わることを知っていますか? この期間をどう使うかで、ケガ前よりも“強い自分”に出会える可能性があるのです。
◆ケガの「気持ち」を整理しよう
まずは、ケガをしたときに自分の中で湧いてくる気持ちに、ちゃんと向き合うことが大切です。
- 練習に出られなくて、焦る
- 試合に出られない悔しさ
- 周りが成長していくのが不安
これらはすべて自然な感情で、「柔道が好き」「続けたい」という気持ちの裏返し。無理に元気なふりをしなくても大丈夫。落ち込む時間があるからこそ、立ち上がったときの一歩が強くなるのです。
◆ケガ中にできる3つのこと
①観察力を伸ばす
ケガで畳に立てなくても、“学び”のチャンスはそこら中にあります。
- 仲間の動きを細かく見ることで、「技が決まる瞬間」や「ミスの原因」に気づける
- 指導者が他の人にかけている言葉を聞いて、自分に必要なことを逆に発見できる
“自分の番”ではなくても、「柔道を学ぶ時間」は止まりません。
②ノートと映像で思考力を鍛える
- 自分の過去の試合映像を見直し、「どうして負けたのか」「どこが通用したのか」を分析する
- 自分の得意・不得意をノートにまとめて、復帰後の目標を整理する
- 「強くなった自分」をイメージしながら、トレーニングメニューを考える
技術を“考える力”は、ケガ中にこそ伸びます。
③心と体をつなげるリハビリ
医師やトレーナーの指示のもとで、できる範囲のトレーニングを始めましょう。
- 体幹トレーニングやストレッチは、体を動かせない時期にも可能
- 呼吸法やイメージトレーニングは、試合や緊張時のメンタル強化にも役立つ
「今できること」に目を向けて、自分を育て続けることが大切です。
◆まとめ:ケガは成長のチャンスになる
ケガをすることで「今まで当たり前だった柔道が、どれほど大切か」に気づける人がいます。
ケガは、柔道人生にとって“ブレーキ”ではなく、“もう一段ギアを上げる準備時間”です。
焦らず、自分と向き合う時間を過ごしてください。 その経験は、必ず未来のあなたを支えてくれます。
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